環境に広がるイソシアネートの有害性

日本臨床環境医学会の学会誌2012年No.1 Vol.21と少し内容が古いですが、現在でも十分知識、情報として役に立ちますので、ご興味ある方はぜひ御覧下さい。
津谷裕子先生、内田義之先生、宮田幹夫先生共同執筆による論文です。

発行元:日本臨床環境医学会
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一応、「イソシアネート」の説明を。
「イソシアネート」は、窒素(N)、炭素(C)、酸素(O)が結びついた「-NCO基」をもった有機化合物です。
例えば、「トリレンジイソシアネート(TDI)」や「フェニルメタンレンジイソシアネート(MDI)」などたくさんの種類があります。

「イソシアネート」は、ごく希薄な吸入でもアレルギー性喘息や中枢神経や心臓血管系症状を引き起こす、”毒性”化合物で、過敏性を生じやすく、慢性の肺線維症、間質性肺炎等の原因にもなります。

「イソシアネート」の種類の1つの「トリレンジイソシアネート(TDI)」は、トルエン(シンナーの主成分)の一万倍の”毒性”をもっており、国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)の研究では、腹痛、咳、吐き気、息切れ、咽頭痛、嘔吐、発赤、灼熱感、皮膚の痛み、目の充血、目の痛み等の多彩な症状が出現することが報告されています。また、IARCの評価では2B:ヒトに対する発癌性が疑われる (Possibly Carcinogenic)に分類されています。

欧米では、「イソシアネート」は、”毒性”が極めて高いため、環境基準が厳しく設定されていますが、日本では、生活環境での規制はなく、野放しになっているのが現状です。

現在、日本では主に、洗剤や柔軟剤で使われている”香料”の中に、「イソシアネート」が使われています。

なお、臨床環境医学(学会機関誌)は、この他の論文について一般の方でも自由に読めますので、ご興味ある方はぜひ御覧下さい。
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