微小突起マイクロコーンによる痛み緩和の神経性機序について

Comprehensive Medicineの2014年1号から。
東京都健康長寿医療センター研究所 自律神経機能研究室の堀田 晴美先生の研究論文です。

「マイクロコーンによる疼痛緩和の神経性機序」のページにリンク

以下、論文を要約しました。詳しくは、原著をご覧ください。

以下、要約。
・マイクロコーン(製品名:ソマレゾン)は、プラスチック製の微小突起が約0.4mm間隔で規則正しく配列された皮膚刺激器具であり、高度な技術によって、各微小突起の先端が平坦となっているため、皮膚に刺さらずに、皮膚表面に刺激を与える事が出来る。

・微小突起の有無は、触覚や体性感覚皮質の代謝、触知覚に重要な皮膚Aβ線維の活動には影響しない。しかし、前帯状皮質(自律神経調節や情動に関係)の代謝や皮膚低閾値Aδ線維(急性痛)及びC線維(内臓痛や慢性痛、温冷覚などを伝える)の活動は、微小突起有りの方でより高い。

・Aβ線維の応答に差がない事実は、マイクロコーンと突起のない円盤によるタッチの間に感覚や体性感覚皮質での代謝の差がない事実と一致し、Aβ線維が触覚に重要であることを裏付ける。

・マイクロコーンは、皮膚のメカノレセプター、特に触覚への寄与の少ないと思われる伝導速度の遅いメカノレセプターを低頻度で活動させ、それにより脊髄内で内因性オピオイドを放出し、遅い侵害情報伝達を抑制することで、慢性痛に関わる交感神経反射を抑えると推察される。

※堀田先生らによる別の研究で、「ローラーによる軽微な皮膚刺激が、過活動膀胱による高齢者の夜間頻尿を緩和することを発見」もありますので、ご興味有る方はこちらもご覧ください。

当院では、臨床と患者様のホームケアツールで、上記の製品名「ソマレゾン」ではなく、最先端のマイクロコーン型製品「ソフトピソマ SP」と「ハペパッチ」を使用しています。

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