2013.06.21「病気の治りが早い人の共通点」
臨床で経験をしていると、病気の治りが早い人と遅い人に共通点が出てきます。
治りのいい患者さんは、 絶対的に「治したい!」という気合・熱意が違います!
もちろん、どの患者さんも病気を治したいから、診察を受けにいらっしゃるのでしょうが、治りのいい患者さんは、私が圧倒されるほどの気合・熱意をお持ちです。そして、素直です。
例えば、アレルギー性鼻炎をお持ちの方に「コーヒーやアルコールは、からだが冷える食品なので(西洋学的にいえば、副交感神経を優位にさせる食品)、やめてくださいね」とお話すると、もともとひどい鼻炎の方であったとしても、2回目の診察のときには、「私、コーヒーやめました」とおっしゃいます。
そして、「これだけ短期間にコーヒーを止められることが出きたのはスゴイですね!」と言うと
「何が何でも治したいので!」と自信を持っておっしゃいます。
逆に、いまいち治りの良くない患者さんは、
「気をつけているんですけど・・・」
「わかっているんですけど・・・」
厳しい言い方ですが、そのような患者さんは、本当の意味で、現在行なっている治療の必要性を理解されていません。(ちゃんと説明しても理解してもらえないと悲しいのですが・・・)
表面的に言葉の上では、理解しているつもりであっても、「どれだけ重要性があるか」を本質的に、理解できていないのです。そして、途中で来院しなくなったりして、諦めてしまいます。
治りの良い患者さんには、「治したい!」という熱意以外に、もうひとつ共通点があります。
それは、「自分の身体がどのようになっているか」を客観的に捉えられている、ということです。
「心」と向き合う努力をされている患者さんでも、自分の「身体」が実際どうなっているかをきちんと把握できている方が、本当に少ないなと診察をしていて思います。
自分の身体を客観的に捉えるとは・・・
・「骨の位置がどこにあるか?」
・「筋肉がどのように動いているか?筋肉がどれだけ硬くなっているか?その場所はどこか?」
・「血液がどのように流れているか?血液がどこで滞って溜まっているか?」
・「今、身体が緊張しているのか、リラックスしているのか?」
これらの事柄を専門用語で答えられる必要はありませんが、おおまかにイメージできるようになることが病気を克服させるためには、必要不可欠です。
治りのいい患者さんは、皆さん、この「自分の身体がどのようになっているか」のイメージがきちんとできています。
患者さんの一例ですが、ある飲料メーカーのペットボトルのお茶を飲むと、上腕から前腕にかけて(経絡でいえば、手の太陰肺経のライン)違和感が出るという方がいます。
身体全体のイメージから、「次にどのような運動をしたらよいか」とか「生活上、どのようなことを改善したらよいか」ということを私が言わなくても、おおまかには理解しています。
だから、治療を始めると、ひどく悪化することがほとんどありません。
また、基本をしっかり理解しているため、診察で受けたアドバイスも、意味をわかったうえでやってくださり、効果が高いのです。私の想像以上に、改善していきます。
この「自分の身体がどのようになっているか」のイメージを正しく把握するためには、
「人間の身体は本来どうなっているか?」という基礎知識が欠かせません。
これらの基礎知識の有無が、治癒までのスピードを決めます。
病気を本当に治したいのであれば、「急がば回れ」なのです。病気になるまでに時間がかかったように、病気を治すためには、病気になるまでにかかった時間の約2倍は必要です。(結局は、予防に勝る医療はないということなのです。病気になってからでは、時間もお金もかかります。)
身体についての基礎知識を学ぶことで、応用がきいて、結局は病気を早く根治させることが可能になるのです。
