平成29年2月3日(金曜日)さいたま市民会館うらわにて開催された「平成28年度埼玉県環境科学国際センター講演会『今、災害・事故等に求められる環境研究所の役割』」の中で、化学物質担当の大塚宜寿氏が 「県内河川における浸透性殺虫剤の汚染実態ーネオニコチノイド系殺虫剤とフィプロニルについてー」を発表しています。
まだ断言はできませんが、水源は全国繋がっていますから、水はほぼすべてネオニコチノイド系農薬で汚染されていると思われます。
繰り返しになりますが、ネオニコチノイド系殺虫剤は世界中で使用されていますが、子宮への発ガン性、胎児への影響、神経毒性などが指摘され、使用禁止や制限に踏み切る国や地域が増えています。
残留性が高くて使用回数を減らせるので”減農薬”として用いられ、多くの農産物に多量に使用されるようになった日本は、現在、規制の大幅緩和を進めています。
要するに、世界の潮流は、ネオニコチノイド系農薬は、禁止の方向、日本は、逆に規制緩和の方向と捉えていればよいかと思います。
なお、ネオニコチノイド系農薬の特徴は”浸透移行性”で便利な代物なので、米や野菜、果物にもさかんに使われていますが、従来の農薬のように洗えば落ちるものではなく、洗っても”落とせない”のが、最大の特徴と言っても過言でもないかと思います。
特に20~30代の男女、子どもは、こういった現状を認識して頂き、自らの健康を知識や知恵で守って頂きたいと思っています。