従来の「当院の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策と皆様へお願い」のページから”皆様へお願い”部分を独立させました。
※「当院の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策について」のページにリンク
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から守るためには 皆様へお願い
患者様には、以下のような「感染対策」を実践して受診、相談してください。
最も大事なのは、「不要不急の外出はしない」、「手指の消毒」の2点です。
「自分が感染しない、他人に感染させない」様にお願い致します。
※印刷版(配布用)も作りましたので、皆様でご活用ください。
参考に以下のハンドブックも参考にしてください。
※東北医科薬科大学医学部作成:「新型コロナウイルス感染症市⺠向け感染予防ハンドブック」
※感染拡大防止のためのお願い(長野県庁)
1.不要不急の外出はしない、屋内待機する
2.石けんによる最低30秒の手洗い・アルコールによる手指消毒
3.最低限、3密(密集・密閉・密接の重なるところ)」を避ける
4.体温計による検温(毎日同時刻で、朝と夕の2回)
5.鼻水、くしゃみ、咳など症状がある人のマスクの着用(布製マスクは推奨しない*1)
6.睡眠、食事、運動を十分行い、体調を整える
7.ドアノブやボタンなどは、手の甲側の指や腕、肘を使って押す
8.なるべく口や鼻、目、髪を触らない、こすらない
9.帰宅後は、出来るだけ早く風呂に入り、全身洗う
10.身体的距離を取る(停止時2m, 散歩4m, ジョギング10m, 自転車20m夫々離れる*2)
11.目や鼻、口を乾燥させないよう、適時、目薬の使用や水分を取る
・当院の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報ページも参考にしてください。
*1. Cloth (e.g. cotton or gauze) masks are not recommended under any circumstances.(WHO)日本語訳:布製マスクはどのような場面であろうと推奨はできない。
追加コメント:ウイルスを含んだ唾液や鼻水といった飛散物をブロックするには、網が大きい布製マスクでも十分と考えます。また、鼻・喉の粘膜への保湿効果も期待出来る。
*2: Belgian-Dutch Study: Why in times of COVID-19 you should not walk/run/bike close behind each other.
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路について*3
・飛沫感染
・咳やくしゃみによって生じる飛沫(ひまつ)に含まれたウイルスを吸い込むことによって感染します。飛沫は2メートル程度拡がるので、感染者と15分以上会話するなど、濃厚接触以外は感染のリスクはほとんどありません。
・例えば、隣の家から空気によってウイルスが運ばれて感染することはありませんので、必要以上に怖がることはやめましょう。
・閉め切った空間に多数の人が集まるところでは、感染のリスクが高くなります。
・接触感染
・感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で目や口、鼻を触ると粘膜から感染することがあります。
・濃厚接触者とは*4 ※2020年4月20日より定義変更
・「患者(確定例)」とは、「臨床的特徴等から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が疑われ、かつ、検査により診断された者」を指す。
・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
・ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・その他: 手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なし(マスクや手指消毒、ゴーグル等の予防策なし)で、「患者(確定例)」と15分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)。
*3. 山口県環境保健センター:山口県感染症情報センター
*4. 国立感染症研究所 感染症疫学センター:新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2020年4月20日暫定版)
本疾病は、多くの不顕性感染者(感染しているが臨床的に確認しうる症状が出ていない)が存在することが、専門家により指摘されています。日本では、”症状が出た患者の感染有無を判定”することに重点を置いているため、韓国やドイツなどの諸外国のような”感染者特定重視”の方針と比べ、PCR検査が少なく、正確な感染者数が分からない状況です。
図1 諸外国のPCR検査数と患者数(累計)
データ元:https://ourworldindata.org/coronavirus-data
先進国の中だけでも、日本だけが異常に少ないPCR検査数になっています。
最多のアメリカの1/37、イタリアの1/13の検査数です。これでは、正確な感染者数が、全く分かりません。
陽性率だけで見ても、アメリカ19.8%、イタリア16.2%、日本7.77%で、日本以外の国は、”感染者特定重視”の方針です。
正確な感染者を把握する上でも、行政機関と民間合わせてのPCR検査の増加、病床数・人工呼吸器等の増設を早く望みます。
長野県内に住む皆様においては、自分や家族、社員、社会を守るため、不要不急の外出禁止、仕事は可能な限り、テレワーク等、人との接触を避けてください。
今は、花見や野球などしている場合ではありません。
自分や家族が感染したときに慌てないように、準備をする時期です。
他人事ではありません。目を覚ましましょう!これは、ウイルスとの戦争です。