常葉大学健康プロデュース学部雑誌2018年2月第12巻1号より。
常葉大学健康プロデュース学部健康鍼灸学科 教授の有馬義貴先生らの研究論文です。
「微小突起による機械的皮膚刺激の筋疲労の予防と回復」のページにリンク
以下、論文を要約しました。詳しくは、原著をご覧ください。
以下、要約。
・研究では、筋疲労の予防と回復を目的とした微小突起(マイクロコーン)の使用を電気刺激誘発筋疲労モデルの硬さ測定で検討した。微小突起刺激にはエラストマー製のソマレゾンL (東洋レジン社製、SR群) もしくはソフトピソマV (皮膚考学研究所製、SP群) を用い、足三里穴 (ST36) に行った。
・前脛骨筋の筋疲労は100Hz電気刺激で誘発した。筋収縮時と弛緩時の硬さを20分間連続的に測定し、1分ごとの収縮時硬度、弛緩時硬度、硬度差の平均を求めた。
・無刺激(以下、control群)、SR群,SP群についてそれぞれ6回測定した。
・SR群では、収縮時硬度、弛緩時硬度、硬度差の全てにおいて、control群との間に有意な交互作用は認められなかった。
・対して、SP群では、収縮時硬度と硬度差において優位な交互作用(筋疲労回復効果)が認められた。
・今回の研究では、微小突起(マイクロコーン)皮膚刺激が、筋疲労回復効果を有すること、また、微小突起密度のピッチ(間隔)が細かいこと(突起数)が、効果発現に関与することが示唆された。
当院では、臨床と患者様のホームケアツールで、「ソフトピソマ SP」と「ハペパッチ」を使用して効果を上げています。