シンポジウム『においブームの落とし穴 香料や柔軟剤、広がる“香害”の原因はどこに?』講演内容

特定非営利活動(NPO)法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議が主催した、
シンポジウム『においブームの落とし穴 香料や柔軟剤、広がる“香害”の原因はどこに?』の開催の内容が公開されています。
香料に含まれる化学物質の危険性や被害者の深刻な現実を知ることが出来ますので、
一般の方も自分には関係ないとは思わず、誰にでも火の粉が降りかかる話ですので、ぜひ、御覧下さい。

発行元:特定非営利活動(NPO)法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
JEPAニュースVol.98のページにリンク

特に「イソシアネート」に関する内容を知って頂きたいです。

「イソシアネート」は、窒素(N)、炭素(C)、酸素(O)が結びついた「-NCO基」をもった有機化合物です。
例えば、「トリレンジイソシアネート(TDI)」や「フェニルメタンレンジイソシアネート(MDI)」などたくさんの種類があります。

「イソシアネート」は、ごく希薄な吸入でもアレルギー性喘息や中枢神経や心臓血管系症状を引き起こす、”毒性”化合物で、過敏性を生じやすく、慢性の肺線維症、間質性肺炎等の原因にもなります。

「イソシアネート」の種類の1つの「トリレンジイソシアネート(TDI)」は、トルエン(シンナーの主成分)の一万倍の”毒性”をもっており、国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)の研究では、腹痛、咳、吐き気、息切れ、咽頭痛、嘔吐、発赤、灼熱感、皮膚の痛み、目の充血、目の痛み等の多彩な症状が出現することが報告されています。また、IARCの評価では2B:ヒトに対する発癌性が疑われる (Possibly Carcinogenic)に分類されています。

欧米では、「イソシアネート」は、”毒性”が極めて高いため、環境基準が厳しく設定されていますが、日本では、生活環境での規制はなく、野放しになっているのが現状です。

関連記事

  1. presentation

    3/18 講演会開催のお知らせ「生活のなかの化学物質~身近な…

  2. insecticide

    ネオニコチノイドの母子間移行の実態と移行メカニズムの解明

  3. softner

    米国でミレニアム世代を中心に柔軟剤の売上が急落

  1. seminar

    2023.06.03

    23/6/11「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」成果…

  2. Agricultural chemicals

    2022.08.28

    【Important】What is Neonicoti…

  3. insecticide

    2022.08.27

    【重要】ネオニコチノイド系農薬問題とは?(日本語版)

  4. food

    2022.08.16

    【参考】「浸透性農薬〈ネオニコチノイド〉はヒトにとって安…

  5. 2022.08.13

    【論文紹介】顔面皮膚のエラストマーローラー刺激が自律神経…

  1. insecticide

    2022.07.28

    【参考】TBS 報道特集「ネオニコ系農薬 人への影響は」…

  2. law

    2020.07.25

    【再掲】鍼灸は「医業」の一部である ~鍼灸、井穴刺絡の法…

  3. worldnews

    2019.07.09

    【原著】微小突起マイクロコーンによる痛み緩和の神経性機序…

  4. article

    2019.05.28

    【疫学研究】児童・生徒(6~15才)の化学物質過敏症様症…

  5. us drug

    2018.03.07

    薬物中毒が広がるアメリカの現状と鍼治療

篠ノ井はり灸院

TEL. 090-6039-4189(電話予約受付日)

電話予約受付時間(電話が繋がる日)
毎月指定の土曜 午前9時~正午 日本時間(JST)(2022.10.22現在)
※その他時間は、留守番電話にメッセージを残して頂くか、電話にショートメールを送信、もしくは、メニュー内の「問い合わせフォーム」にてお尋ねください